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読者の皆様はじめまして。
WEB特集[僕は妹に恋をする]のENTERにある僕妹FLASHムービーはご覧になっていただけましたでしょうか。
クラシックのメロディにのせて、ドラマCDのキャストさんである、森久保祥太郎さん、中原麻衣さん、
鳥海浩輔さんの素敵な声を使わせていただき、豪華なFLASHに仕上がっています。
まだ見てない方は、是非是非見てみてください。→[僕妹FLASH]
「僕は妹に恋をする」の連載はまさに今、クライマックスを迎えていて、
WEBを担当する僕たちも、その双子の兄と妹の恋という重いテーマについて、
そして青木先生がそのテーマの向こうに描こうとしているものについて、スタッフで幾度も話し合いました。
コミックスを読み返し、ドラマCDも繰り返し聴いて、
とにかくこの物語のキーワードを1つでも多く拾いだそう、と。
似ていない双子。教会。見下ろす天使の像。シロツメクサの指輪。
初恋の相手。初潮の記憶。別れの決意。止まらない想い。若さゆえの残酷さ。弱さ。脆さ。
二人の恋は、はじめから「絶望的」で、
「絶望的」だからこそ、2人が幸せになるという「夢」を、読み手も一緒に抱いてしまう。
それが、この作品が読み手を惹きつける理由の1つなのだと感じました。
この物語には、始まりからずっと、まるで死神のように「絶望」が存在している。
そこで選んだのが、BGMのあの曲です。
バッハの『主よ、人の望みの喜びを』。
教会で、結婚式が始まる前、チャペルの中で流れていることの多いクラシックの名曲です。
出席した人たちは、この曲を聴きながら、幸せな新郎新婦を待っている。
兄妹では結婚することは出来ません。
その2人の絶望を表現するのに、この曲は、ふさわしい選曲だったと思っています。
とてもとても、せつないのですが。
今まだ10代の読者の皆さんが、いつか誰かの結婚式に出席したとき、
教会でこの曲を耳にしたら、頼と郁の恋を思い出してくれるだろうか。
思い出してくれたら嬉しいな。
そんなこともちょっとだけ期待しつつ、
そして、この物語を生み出した青木先生へのリスペクトを込めて、
FLASHの制作をさせていただきました。
ムービーの中に出てくる天使像や、イエスを抱いた老人の像は、
うちのディレクターがドイツのミュンヘンで撮影した写真を使用しました。
教会という場所の神聖さ、荘厳さ、そして、邪なものの存在を許さない恐ろしさが、
写真から少しでも伝わっていれば嬉しいです。
物語も、もう最後の階段を駆け昇っているところです。
読者の皆さんと一緒に、僕らも頼くんと郁ちゃんの選択を、最後まで見守りたいと思います。
2005.5.2 takashi haraguchi(reizendo)